かみのけやさんにできること

こんばんは、かみのけやさんのにわです。         最近の出来事を綴ろうと思います。

先日お伺いしたお客様は持病があり、中々美容室に行けずに半年もの間髪の毛が伸びっぱなしの状態でした。

いつも鏡を見ては嫌気がさし、何もする気力がわかなかったと仰られていました。

そんな奥さまを見ていたご主人様は私を見つけてご連絡してくれました。

『妻を綺麗にしてあげて欲しい。』

私も思いを汲み取り、当日を迎え、お客様のご自宅に到着しました。

ご本人様と対面すると下をうつむき、あまり表情を見せてもらえなかったので、ゆっくり少しずつコミニュケーションを取りながら施術をしていきました。

髪の毛を切って行くうちに、お客様の言葉数も増えていき、大好きな俳優さんのお話から旦那さんの話まで教えて頂き、お客様の内面が感じられてとても嬉しかったことを覚えています。

最後の仕上げを見せたときは、「今日は面倒と思って断ろうと思ったけど、頼んで良かった。」と

仰って頂きました。

私が常々感じるのは、訪問美容で関わる人の心情が変化していくのを目の当たりにしています。

自分はどうせダメだからとか、自分が綺麗になる資格がないとか、今のままでいいとか       その人の思考や感情があります。そのまま思っていてもいいんです。私はその思いも汲み取ります。強引には進めません。

でも少しでも今の所から思考や気持ちをシフトして、できた自分にフォーカスしてあげれることが出来たらなと思っています。